ダブルダウン勘繰郎

<内容>
京都―河原町御池交差点。
蘿蔔むつみはそびえ立つJDC(日本探偵倶楽部)ビルディングを双眼鏡で一心不乱にみつめる奇妙な探偵志望者・虚野勘繰郎とめぐりあう。
−それが過去に66人の名探偵の命を奪った『連続名探偵殺戮事件』の再起動と同調する瞬間だとは思いもよらずに…。
西尾維新が清涼院流水の生み出したJDCワールドに挑む。

<感想>
はじめに…清涼院流水氏のJDCワールドを読んでないので、それを読めばまた変わってくるのかもしれないです。
ただ、同じ西尾維新氏の作品でも、「戯言シリーズ」とはまったく違った印象を受けました。
それは表紙だけ見ても違うと思っちゃうくらいで…いや、それは単に絵を描いた人が違うってだけかもしれないですが。
また、文章の書き方も違っていて、「戯言シリーズ」に比べると考えさせられる部分が少なかったような気がしました。
随所に西尾氏の書き方みたいなものは見えるんですけどね。
ただ、導入部分がちょっと冗長的になりすぎた気がして、読むのに苦労したかも。
あと、敵役があまり嫌いになれないと言うか、主人公(書き手)であるむつみや勘繰郎と同じラインで見ることが出来たのはちょっと新鮮だったかもしれないです。

ダブルダウン勘繰郎
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(ノベルス版)
著者名西尾維新
出版社名講談社ノベルス
出版年月2003年3月
ページ数131P
ISBNコード4-06-182305-1
価格798円(税込)
評価★☆☆☆☆
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