僕らの夏 〜おいしいコーヒーのいれ方2〜

書評

<内容>
大学生がこんなに迷い多きものだとは、自分がそうなるまで、思いもよらなかった。
恋人かれんとの初めてのキスから、ひと月…悩みごとは何ひとつ解決していないのだ。
かれんは、五つ年下の僕を男として見てくれているのだろうか?
本当に僕のことを好きなんだろうか?
二人の距離が縮まったり広がったりしながら、僕らの夏が始まろうとしている―。
村上由佳、大好評のシリーズ第2弾。

<感想>
今回の作品のテーマは、「性」だったんでしょうか?
前回キスが出来た勝利が、その先を求めてしまう心…そして、この恋愛に対する不安…。
そのどちらも、勝利の心の内が見事に描かれていて、読んでいて何だか気恥ずかしい気持ちになってしまいました。
しかし、今回は色々と重要なポイントが出てきたような気がします。
大学の友達?星野りつ子の存在、かれんの叔母さんの意図…そして、忘れてはならない中沢とのやりとり。。
次への期待と不安を抱かせるで、それでいて読んでいて納得し、勝利に自分を投影してしまうような…そんな作品です。
ただ…いくら若い男だからって、そこまで性に貪欲なのかなと、それだけはイマイチ納得し切れなかったです。


評価
読みやすさ度★★★★☆
考えさせられる度★★★☆☆
ためになる度★★★☆☆
文章の綺麗さ度★★★★☆
読了感度★★★☆☆
総合評価★★★★☆
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