沙中の回廊(下)

※上・下巻同じ書評となっています。

<内容>
文公、襄公の相次ぐ死後、覇権争いによりさらに乱れた中国・春秋時代の晋。
身を呈し仕えてきた祖国・晋から離れざるを得なかった士会を、新たな時代の風が…。
下級の一兵士から名宰相に上りつめた天才的な兵法家の清冽な生涯を描いた傑作歴史巨編。

<感想>
この本を読むまで「士会」という人物は、僕の記憶の片隅にその名があるといった程度でした。
しかし…この本を読み、その生き様を知ることですごく好きな人物となりました。
争乱と謀略に明け暮れる世において、礼を尊び義を重んじ正義を貫き通し…そしてまた、己の生き方を常に自省し、恐れ続けた人・士会。
自分がそう出来ないからこそ、余計にこの士会に惹かれてしまった気がします。
外には名将・兵略家として名を馳せ、内には名宰相として国を安んじる…この本を読んで士会のこと・その生き様や精神を学びたい、そう思わせてくれる作品です。

沙中の回廊(下) 沙中の回廊(下) 沙中の回廊(下)
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(文春文庫本版)
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(単行本版)
著者名宮城谷昌光
出版社名文春文庫
朝日文庫
朝日新聞社
出版年月2004年12月
2003年1月
2001年1月
ページ数358P
418P
358P
ISBNコード4-16-725916-8
4-02-264303-X
4-02-257576-X
価格610円(税込)
700円(税込)
1785円(税込)
評価★★★★☆
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