沙中の回廊(上)

※上・下巻同じ書評となっています。

<内容>
春秋時代、晋の名君・重耳に見出された士会が沙中を疾駆する…。
宗教性が強く、様式が重んじられた時代の常識を超え、合理的兵法を自在に操った傑人・士会の生涯を描く中国歴史巨篇。

<感想>
この本を読むまで「士会」という人物は、僕の記憶の片隅にその名があるといった程度でした。
しかし…この本を読み、その生き様を知ることですごく好きな人物となりました。
争乱と謀略に明け暮れる世において、礼を尊び義を重んじ正義を貫き通し…そしてまた、己の生き方を常に自省し、恐れ続けた人・士会。
自分がそう出来ないからこそ、余計にこの士会に惹かれてしまった気がします。
外には名将・兵略家として名を馳せ、内には名宰相として国を安んじる…この本を読んで士会のこと・その生き様や精神を学びたい、そう思わせてくれる作品です。

沙中の回廊(上) 沙中の回廊(上) 沙中の回廊(上)
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(文春文庫本版)
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(単行本版)
著者名宮城谷昌光
出版社名文春文庫
朝日文庫
朝日新聞社
出版年月2004年12月
2003年1月
2001年1月
ページ数371P
412P
363P
ISBNコード4-16-725915-X
4-02-264302-1
4-02-257575-1
価格610円(税込)
700円(税込)
1785円(税込)
評価★★★★☆
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